CRITERIA

井上鑑から曲紹介ページが公開。

【アルバムについて】
自分が得意なことをまとめて発表するのでも、ビジネス的な方針や裏付けがある訳でもなく、いわば「こういう音楽があったら良いのに」と自分が思うものをのんびり創っていこう、そんな主旨でスケジュールを見つけては録り貯めてきた音たち。吉田兄弟のお二人が快くセッションに参加してくれたことがきっかけになって思わぬ展開で「きちんと」発表できることになった。また長年の共同作業を経てDavid Rhodesが兼ねてからリスペクトしていたTchad Blekeと知り合うきっかけを作ってくれたことがアルバムのサウンドを決定づけてくれた。そしてこのアルバムの製作過程はひとりのアーティストとしての作品作りであると同時に様々な才能との交流の中で学ぶ場としてのプロジェクトでもあった。デジタル化の中で忘れがちな「アンサンブルの魅力と魔法」を伝えていきたいと願う世代のひとりとして貴重なステップを踏ませてもらえたことは実に幸福な事であり、このアルバムに関わってくれた全ての才能に感謝したい。

で、セルフライナーノーツの一部を。

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初期の製作段階では[自動測光システム]という謎のタイトルだった曲。Alexとのコラボレーションを想定して最初からリズム的な要素、例えばドラムスやパーカッションを入れずに録音を進めるのも新鮮な経験だった。期待以上のアイデアを持ち込んでくれたAlexのグルーヴから後半に登場するGed Lynchのソリッドなフェイドインドラムスのアレンジが生まれた。4/7拍子のフレーズはDavid Rhodesのシンプルかつパワフルなギターで支えられているがヴァース部分のアコースティック・ギターや12弦ギターは自らも優秀なエンジニアであり、更にPeter Gabrielのツアーでもギタリストとして!?ステージで活躍するRichard Evansが演奏している。Richardはアイリッシュミュージックの笛や弦楽器の名手でもあるのだ。彼の自宅スタジオは20本以上もあるギターやマンドリン、ブズーキ、サズーなど弦楽器が整然と並ぶ不可思議な空間でイングランド西部の歴史ある都市Bathの市内を見下ろす高台にある。

井上 鑑

てなかんじで発売までに全曲のライナーノーツを公開する予定。さあ、みんな予約したかな?