死者に鞭打つ

東條英機跪地雕像 (海南省海口) - Tomotubby’s Travel Blog
その国際法的な是非はさておいても、「戦犯」裁判だった東京裁判で裁かれ、その罪を死をもって償った死者を冒涜する行為が平気でなされるというのは法治国家としては成り立たないだろ。犯罪に対してその罪を犯した者の財産権・人権を等価交換することが法の基の裁判による原則だ。まして、中国は国際法に従って戦犯を赦免することを容認している。
ま、そんな難しいことは俺にもわからないので、単純にこのブログの写真をみて悲しむべきは子供たちが群がっていることである。死者を美化する必要はないが、冒涜することに対してなんら恥ずかしさを覚えないことの恥を知るべきだ。
死者は何も語れないのだから。
歴史として、彼が何をしたのか、それがどれだけ人道から外れていたのかを冷静に分析するのは将来へつながる知識の土台となり、人々に政治がたどってはいけない道筋を教える標識となるだろうが、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いみたいな安直な偶像を建立して汚すことは何の糧にもならない。
こんな画像が欧米に流れてみりゃ、なんて野蛮な奴らとしか思われないということにいたらないんだろうけどな。北京オリンピックで地元選手を押さえて下手に優勝なんかすると、それこそ暴動でも起きるんだろうな。マラソンなんて地元の選手がトップ争いしてたら、他の国の選手を妨害したりするんじゃないか?それは侮辱だと言われるかもしれない。でも、他人に敬意を払うことが出
きない奴がぞろぞろいる国際的なルールを遵守できない人治国家がどれだけ恐ろしいか。だって、犯罪起こしたら一族郎党犯罪者じゃなぁ。個人個人の人権ってなによ。