地震

何も出来ない自分に幻滅しつつも、会社の支援活動にちょっと送ってみたり。偽善だな。
やっぱりWEBの底力がすごいなと思うのは、これまではマスコミ頼りだった情報が現地から直接得られること。そして、有象無象が寄り集まっていろいろなモーションを起こしていけることだろう。ちょっとしたボランティアをやりたいけど、どうしたらいいかわからないという人たちの小さな気持ちを広げていける媒体として成立していっている。
さらに、2ちゃんねるなんてマスコミや古い人たちには忌み嫌われているコミュニティの動きは危険なほど大きい。まっとうに、人を集めてボランティア隊を結成するとか、不足している物はなにかを調べたり、散逸している情報を集中しているすばらしい動きもあるが、企業にお願いメールを出すとか、支援しない企業はとんでもないというような、ちょっと思い違いの勢いもある。善意を他人に押し付けることは、いいことでもなんでもない。むしろ善意の名を借りた脅迫行為でしかないと思う。止むに止まれぬ行動とはいえ、一呼吸することが大事かもしれない。
 
たぶん、被災地でそろそろ必要になるのは、強力な指揮統制能力を持つリーダーと、それを実行する組織だろうね。善意で集まったモノが、的確に分配されていないようだから、大手スーパーや物流関係者のボランティアを結成して物品の整理と配布を考えるべきだろうね。本来は自衛隊がやればいいんだろうけど、嫌がる人もたくさん居るようで。地域の公務員だって被災者だし、それぞれがばらばらに動かないようにするのが国の仕事だと思うんだけどね。こういう場合はそれぞれの指揮系統を一本化してオーバーライドできる仕組みがないんだろうか。災害対策大臣も結局最初だけだし。スタッフも一生懸命やっているけどまさか、国会議員の視察対応に現地に居るわけじゃないだろうな。

もどかしい限りだが、一朝一夕にはどうにもならないし、阪神の時に比べればはるかに対応は良くなっていることは評価するべきだろう。相変わらず傍若無人で物見高いのはマスコミと、その情報に食いつく俺たち視聴者だけどな。