正義の味方

 鳥インフルエンザで大損害を被った上にマスコミやらに責めたてられて自殺してしまった会長さんご夫妻に置かれましてはご冥福を。
 通報が遅れたとか判断が遅かったために少々広がったかもしれないが、所詮は天災なのだ。マスコミの御歴々が一体どんな権利があって彼らの責任を追及できるのだろうか。「責任はどのように取るおつもりですか!責任逃れするのかぁ!」ヒステリックな記者だかレポーターのキチガイじみた叫びを一般の人はどう受け取るのか。その言葉を発した人物はそんなことは感じていないだろう。正義の味方だから。伝えることが正義だと感じているのかもしれない。取材対象は多分全て悪者なのだ。そんな気がするよ。
 鳥インフルエンザ自体もマスゴミの記者たちがBSEとの区別がつかなくて、食べると危険だなんて認識なんだろうな。あそこまで大騒ぎする理由がよく判らない。人に感染することはあっても、人から人に感染した例は見られていないらしい。人間のインフルエンザも山を越したみたいだし、去年あれだけ大騒ぎしたコロナウィルス由来の新型風邪もさっぱり聞かなくなってる。むしろ、人間に感染する危険性といったらそっちのほうが危ないと思うんだけどな。
 BSEもそうだけど、マスコミの集団ヒステリーがこの国をゆがめている一因なんではないだろうか。ヒステリックにセンセーショナルに叫ぶことで雑誌や新聞が売れ、視聴率があがるなんていう市場原理にマスコミが一番縛られ、悪影響を受けている。真実を伝えるなんて正義はもはやどこにもない。「視聴者が知りたいことを伝える」なんて御託は自分の足元を見てから叫ぶもんだ。
一生懸命に鶏を育ててきた善良な養鶏農家が諸悪の根源みたいに報じるのは正義なのか?そんな自分の懐さえ暖かければいいなんて正義なら鳥の餌にでもしてしまえ。