死地へ赴く。

 とりあえず陸自イラクへの派遣も年内は断念したみたいで良かった。ついでに派遣自体を白紙に戻してはどうなんだろうか。ブッシュとの約束なんてのらりくらりしてればいい。お得意じゃん。
 フル装備の軍隊が治安をきちんと回復できていないものを下手したら現地警察より装備の劣る自衛隊を送り込むのは、自殺行為としか言いようがない。ブッシュより、むしろ国内からの突き上げはなんとも思わないんだろうか。まあ、直接会わないしな。自国の国民よりも面目のほうが大事なんだろうさ。国会議員は、イラク派遣を決定する前に、自衛官とその家族たちとひざを交えて面会すべし。自国の国民を守るためにその命を投げ出すであろう自衛官だが、国や政治家の面目のために失っていい命ではない。それは大間違いだ。
 どうしてか、政治家は自衛隊を外へ送り出したいらしい。まだ、太平洋戦争の時の力がすべてを盲信しているのだろうか。兵隊を海外に出すことが国際社会で力を得ることだと勘違いしているのだろうか。日本は経済力で其の名を世界に知らしめた。アメリカは憎んでも日本製品愛する人はたくさんいたのだ。経済や工業製品で国際社会で力を得てきたのだ。経済という武器で。経済が人を殺さないとは言わない。むしろ、武力よりも強力な武器だ。なぜなら、戦うことと同じくらい経済とともに人間は進化してきたのだ。経済が無ければ武力も保持のしようがないのだ。
 日本の政治家がなぜ、自衛隊を海外に出したいのかがわからない。人的貢献という言葉が強迫観念のようにあるが、それならば、国外に出かけなくても後方支援することは可能なのだ。戦地に人員を送る、それも自衛隊員は非戦闘員ではない。ジュネーブ条約が適用されなくなっちゃうから。戦地に非戦闘員を送り込むのは戦争行為のなにものでもない。
 少なくとも、戦闘になっても負けない装備、生き残れる訓練、死なない指揮を出来るようにしてからにしてくれ。さもなければ、自衛隊が蜂起しても、みんな許すと思うぞ。