ラスト・プーチン

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080316-00000497-reu-int

[モスクワ 15日 ロイター] ロシアのタブロイド紙「Tvoi Den」は15日、大統領選挙があった3月2日夜、治安当局がプーチン大統領の暗殺計画を未然に阻止していたと報じた。
 警察関係に強力な情報源を持つことで知られる同紙は、匿名の関係筋の話として、赤の広場の近くで開かれたコンサートに出席するためプーチン大統領が門を通り抜けようとする直前、狙撃者が逮捕されたと伝えた。クレムリンは同紙の報道についてコメントを差し控えている。 
 一方、タス通信は「首脳を狙った行為を計画していたとする人物らをめぐる情報は、まったくの誤報だ」とする治安関係筋のコメントを伝えている。

絶対嘘だ。真実はこうだね。

 その夜、赤の広場近くのホールでは大統領を迎えてコンサートが華やかに開かれようとしていた。着飾った政府要人や上流階級の客が入り混じった中にも警備部隊が目を光らせていた。
 折りしも大統領選挙が行われた夜であり、普段とは僅かに異なる空気が流れていたこともあり、現場責任者はいつもよりピリピリとしていた。やがて、クレムリンから警護の白バイが先導して大統領専用車が劇場のアプローチに滑り込もうとしていた。
 周辺のビルの屋上には警備部隊が巡回して目を光らせていたが、劇場に面した建物の一室にその狙撃手は潜んでいた。ひたすら大統領の到着を待っていた狙撃手は、専用車から拍手に包まれて降り立ったプーチン大統領の横顔をスコープ越しに確認して引き金を引こうとした瞬間、は背後に背筋も凍らんばかりの圧倒的な気配を感じた。
 狙撃銃を手放して傍らの拳銃を手にして振り返った狙撃手は、同時に強烈な打撃を受けて壁にたたきつけられた。続いて手にしていた拳銃をもぎ取られ、床に組み敷かれた。
「観念しろ。」
その声を聞いて狙撃手は愕然とした。顔を向けるとそこにはさっきスコープで覗いたはずのプーチン仏頂面があった。廊下から数人が部屋になだれ込んでくる。
「大統領御無事ですか?」
「ああ、ニコライ隊長。遅いぞ。背後を洗っておけ。」
そういうと、プーチンは狙撃手を突入部隊に引き渡した。
「大統領、劇場でイワンと交代する手はずは整えてあります。」
「いや、今夜はイワンに馬鹿を見させてやろう。宿舎にウォトカは常備していたな?」
ニコライ隊長はにやりと笑いながら敬礼すると、突入部隊のバンに大統領を案内した。
「ユーリ!本部に連絡!目標は確保、同志大統領とともに帰還する。」

強いよプーチン