じゃあ、あんたは何の旗の下に。

http://www.asahi.com/culture/fashion/TKY200609110089.html

それにしても、マークやエンブレムは本来、軍隊や国家、学校や会社など、何かに帰属することを表す。今、若い女性には「愛されOL」系のモデル、エビちゃん蛯原友里)が人気だが、これからは男性にとっての理想像も「さわやか正社員」系になるのかもしれない。そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。

そりゃあ、自分の属する国を卑下し、隣国の顔色ばかり伺っている新聞社の記者にとっては自らの国家や民族に固執する帰属意識なんぞ気味の悪いものでしかないだろうな。
したがって、この記者も朝日新聞の社章とかプレスの腕章はつけることなく何も帰属することなく自分自身の責任によって行動するわけだ。すばらしいね<棒読み

ま、最後の一文は(加藤千洋編集委員が付け加えたに違いないがな。文章が日本語として成り立っていない。
1.マークやエンブレムは軍隊や国家などに帰属することを表す。→「帰属意識
2.今、若い女性には蛯原が人気。
3.これからの若い男性の理想像も「さわやか正社員」系になる?
4.自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているのが気にかかる。

まず、1と2には全く相関関係がない。蛯原がワンポイント物を好んで、あるいは声を大きくしてワンポイント宣言をしているならまだしも、彼女は単なるモデル。帰属意識と蛯原にはどこに関係があるのだろう。何しろ記事にはどこにも蛯原は現れないのだ。蛯原にとっては名誉毀損ものだ。
つぎに、1と3。若い男性の理想像が「さわやか系正社員」系。つまり「会社」という団体に帰属する正社員が理想形になりつつあるとほのめかしたいのだろうか。すると、若い社員を引っ張り出すのに「若い女性」と彼女たちに人気の「蛯原」を枕にしたのだろうか。ううーん、浅い。というか世の中の出来事について浅い。浅すぎる。なにやら加齢臭が漂ってくるぞ。
そして次に1と4.まさに起承転結。ファッションを利用して無理やり偏狭なナショナリズムと若者を結び付けようとする陰謀が見え隠れしている。さらにm「さわやか系」と「右翼系」を併記することによって国家や民族に固執することがファッショナブルではないという思想誘導も行おうとしているのだ。いやー、さすがというべきだろうな。ファッションの記事でさえも売国の道具に仕立て上げる売国奴的言論の志士とほめるべきだろう。下手だけどな。だって、記事の前段では

あくまでトレンドの「スポーツ気分」を、今風に表現しただけだ。あえて巨大化させたマークには、ジョークのニュアンスも感じられるが、慣れてくると何も装飾のない服のほうが、物足りなく思えてくる

と評しているのだ。「ジョークのニュアンス」が「軍隊や国家」へと十数行で変貌してしまうのを目の当たりにすれば、当然この文章がひとりの手になるものではないという事実も、多少気になるところだが。