AppleSeed 映画版

 残業がなんだ、ということでAppleSeedを見に行く。火曜の夜なんて映画館もがらがらだ。
 えーっと、設定やらなんやら、文句の付け所はたくさんあるけど、多脚砲台とギュゲスとブリアレオス動いているところで充分。
 あの時期、むさぼるように読んだあの漫画が、動いていた。もうそれで充分。いや、それでいいのかと言われると、よくはないんだがな。
 まず、人物のCGの違和感。反射を上げすぎ。人間はそんなに光沢はない。皮膚のテクスチャーの凹凸が環境光に影響されやすいのであって、鏡面度が高いからじゃない。だから、一昔前のCGキャラクターにありがちなぬめぬめ感が抜けていない。それを狙ったといわれたら、センスの問題になっちゃうけど、せっかくあそこまでやったんだからもうちょっとだと思うぞ。
それと、少なからず戦闘用のメカが光沢がありすぎ。光学迷彩ないんだから、あんなに照り返してたら都市戦用とはいえ、目立ちすぎる。土を塗りこんで欲しかったね。
 その他、ひとみはあんなんじゃないとか、義経かっこよすぎとか、アテナが変とか局長は出てこないとか、ブリオの口が開かないでしゃべってるとか無線を受信するとブリオの目が光るとか突込みどころは満載だが、やっぱり「口に塩詰めて縫ってまうぞ」のドクターがほしかったなぁ。荒巻部長になっちゃうからだめですかそうですか。