りんご

　映画版「Appleseed」のトレーラー第二段がサイトに登場してる。すげえええええええええ。多分映画を見てもずっとすげぇえええええっで終わりそうな気がする。押井色が強くなっちゃった甲殻より設定なんかほとんど違っちゃってるリンゴの方がシロマサっぽい世界を表せているのも面白いけどね。押井守のこねくり方ってよくわからなくなっちゃったからイノセンスは多分見ない。
　もともと、士郎正宗はストーリーの先鋭さと手堅さの上にそれっぽい映像が合致して受けた作家だし、彼の作品から「生きろ」なんてメッセージを受け取った覚えもないので、急に「生きろ」って言われてもねぇ。むしろトレーラーでも白いブレードランナーみたいだし、犬が出てくるのもなんとなく俺の好きなものを見ろ見たいでいやなんだが。って、イノセンスのことじゃない。
　いみじくも日テレ対TBSになっちゃっているようで、まあアニメに不慣れなTBSがヘタな手を打たなさそうなのが救いだが。だいたい、バトーと素子に男女の関係はないんだし。いや、そうじゃないって。だから、リンゴなんだが、なんとなく原作を読み返して見るとデュナンってば充分女らしい。母になりたいとまで言うかどうかはおいといて。しかしだな、兵士じゃないだろう。SWATは兵隊じゃないし。兵隊じゃないところにあの物語の肝があったような気がするんだが。その辺の読み違えがクリティカルヒットにならなきゃいいけど。もっとも、多脚砲台で終わらせるつもりならあまり影響もしてこないかもしれないけど。
　ま、むしろ映像を楽しむつもりで見に行ったほうがいいかもしれないな。いけるかどうかは別として、王の帰還の次に見たい映画だ。イノセンスはなんかおなかいっぱい。