基本と原則

 基本的にとか原則としてというのはある程度の例外を持つということなのだが、それをどう解釈するかと言うのはとても問題がある。
(例文)6歳以下の未就学児童(幼稚園・保育所など)を対象とすることを基本として。
 今日、2号が参加したU-6(6歳以下)のサッカー大会。なにしろ幼稚園児だから戦術どころかルールまでうまく機能しない試合なのだが、まあ、親から見ているととてもかわいらしい。本人たちは大真面目だが。
 ところが、ハーフラインをはさんでならんだ小僧たちの相手は、おやおや?なにかとても大きな子供がいるぞ。年長サンでもとても背の高いお子さんもいるが、足を見ると幼稚園児と小学生の差は歴然としている。さらに、その横にはよく見ると同じマンションで小学生の子がいるぞ。おかあさんに挨拶されたし。(笑)・・・・・・・・結果は火を見るより明らかで、10点ぐらい得点している。戻ってきた小僧2号が怒っている。「小学生には勝てないよう」
 試合だから勝つ事は必要なのかもしれないが、幼稚園児のサッカーで勝ち負けを競っても仕方ない。ゴールキックが壁に跳ね返ってゴールしちゃうのが決勝点だったりするのだ。そんなのどかなサッカーに、ルールを意図的且つ極端に拡大解釈するのはどうだろう。U-6なんて少しサッカーに興味を持ってはじめた子供たちが遊びとして少しずつ楽しくなっていくときだ。試合をして負けるのは仕方ない。負ける事も必要だし。
 でも、大人の都合は、そういう気持ちを踏みにじる事になる。同じレベルなら勝てるかもしれないが、圧倒的に力の差が明白な相手とやらされたらつまらなくなる。もしかすると、人数が足りなかったのかもしれない。やむにやまれないかもしれないが、あの年頃の1年というギャップは我々大人のそれに比べて驚異的に違う。だから厳然と許してはならないのだ。かわいそうかもしれないが、棄権するぐらいの配慮をするべきだったのではないだろうか。
 そして、参加者の自覚も必要だが、主催者も選手の年齢ぐらいは確認できる保険証とかのコピーとかで確認するべきだろう。今年が一回目で来年以降も開催していきたいということを主催者が述べていた。そのためには、勝ち負けにこだわらないように保護者のヒートアップを抑制していく必要があるだろう。
 今年、あのチームがやったから、と来年小学生を幼稚園児と偽って入れてくるチームは必ずあるだろう。それを許したら、この大会は盛り上がらなくなる。ちゃんと、ルールを守っている親たちや子供たちの気持ちをスパイクで踏みにじるようなものだ。
 それから、主催者からフィールドに入るのは選手とコーチだけ、というアナウンスがあった。むろん、芝を保護するためだが、ヒートアップして芝に入っている父兄とその子供がいた。スタッフの数も少なかったせいもあるだろうが、「少しぐらい」と思う行動が問題となることぐらいわからないんだろうけどな。