イラクはどこへ。

 とりあえず、自衛隊派遣は反対。するなら、アメリカの手助けというニュアンスではなく、純粋にイラク国民を援助するために行くんだと言うことを錦の御旗にしていくべき。今のままだとブッシュに忠誠を誓う日本みたいな図式が自国民にさえ拭えない。だから、重機なんかも迷彩色じゃなくて、建設イエローで持ってけばいい。堂々と、援助に来た。ただし攻撃するものには容赦しない。でいいんじゃないの?自衛官だけじゃ心配なら傭兵でも使えばいいしね。とにかく、どんな形でさえあそこでがんばっている人たちには怪我ひとつ無く帰ってきて欲しいね。イデオロギーとか宗教とかそんなしがらみを捨てて、お互い一人一人のために出来ることが何か、って素直に考えたら自爆テロなんて出来ないと思うんだけどな。
 アメリカが上手くいかない理由はアメリカ式を押し通そうとしているからじゃないかと思う。イラクの人はフセインの教育施策のおかげで教育は行き届いているらしい。そういった有用な人材を使えていない、あるいは見くびっているところがあるんじゃないだろうか。どうも、CIAっていう部署と国防長官が全てをぶち壊していると言ううわさもあるぐらいだし。
 ホテルへの砲撃は報道ではミサイル弾といってるけど、RPGじゃなくて、ヘリとか航空機からポッドで発射する小型対地ミサイルみたいだった。こんなもん、複雑な電装系が必要だし、そうそう手に入るものでもなくさらに同時に数箇所を狙っていることからゲリラと言うよりは正規軍の香りがする。自動車じゃなくてロバの荷車という隠蔽方法もまるで古いゲリラ戦の教科書に載ってる手口みたいだ。自爆して周囲に被害を巻き散らかさないところも、スマートだし。ロバが呆然として立ち尽くしている画像にはにやりとしてしまったが。
 日本の報道が中途半端なところはこの使われたミサイルがどういった代物でそれから導かれる犯人像を描かないところだ。プロのテロリストならジャーナリストを狙うことは少ないはず。自分たちの主張を伝えてくれなくなるから。だから、今回はフセイン残党が目くらましでたくらんだにちがいない。来週にはフセインが再登場する予感。