柔の道は〜

 だから、選手紹介のテロップに訳のわからないリングネームと言うかニックネームをつけんのはよせって。TBSのU-22中継の「美白のロベカル」とかかっこよくも何とも無い古館の亡霊を文字にして悦に入っているディレクターだかプロデューサーは出て来いっとおもってたら、世界陸上でもやってくれた上に今度はフジまでっ?スポーツ中継をエンターテイメントとして捉えて放送するのは構わないが、それが妙な先入観を視聴者に与えてしまうのはどうかとおもうけどな。親兄弟がみんな柔道をやっているとか在日韓国人4世だとかをことさらに強調する必要は無い。母親がスタンドで応援している姿よりも戦っている本人たちを移すのがスポーツ中継なんじゃないかと思うんだけどね。最近はF1中継も腑に落ちないので見なくなっちゃったのはそういう「余計なこと」を嬉々として垂れ流す馬鹿な番組になったからだ。
 本人の経歴だとか、家族の環境は試合その場で出すことではない。本人がそれを背負って戦っている。それだけで充分なのだ。余計な情報よりも、的確なスポーツの中継と解説に立ち戻るべきところまで来ていると思うんだけどね。入らないVを流している間流されもしない海外選手のことはどうおもうんだろうか。

 とはいえ、金メダル。淡々と戦う彼女の姿。家族の姿ではなく、彼女がうれしそうに小躍りする姿のほうが何百倍も感動を与えてくれる。何もいらないのだ。アスリートはすべてを背負って戦っているのだ。家族や自分の人生。練習の日々、負けた日々、悔しい思い。そして、みんなの期待。そんなことはみんな知っている。アスリートの顔を見るだけでだれでも感じ取れるはずだ。
 感動の仕方までテレビにコントロールされたくは無いね。