政治と科学

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051031-00000162-jij-pol
科学的にじゃなくて、政治的に回答難しいだろう。
「消費者が決めればいい」消費者が完璧に米国産牛肉を選別できる仕組みが出来ているのか?全ての食品業者や飲食店が「米国産牛肉を使用していません」と虚偽の申告なく表示してくれるはずもなく、消費者は異常プリオンを含んだ食品を口にするのだ。そして、BSEによる障碍を発生させるのだ。科学者として「回答できない」ではなく、明確にデータが少なすぎるし確実な食肉処理と流通の仕組みが出来ていない以上は「危険である」と回答するべきなんじゃないかね。そりゃ、あまり無理な回答をすると科研費とかいろいろ問題はあるのかもしれないけど、人としての良心を置き忘れて来ちゃいないかい?
毅然と、「委員会は強硬に反対した。」と議事録に残しておいてね。
しかし、考えれば考えるほど、危険だよな。
圧力に負けて食肉ぐらい開放したれという人たちは「俺たちゃ、そんな安い肉は食べないから平気」なんてたかを括っているのかもしれないが、本当に大丈夫なのか?その辺で混じらないのか?ラベルを換えられたらオージーもヤンキーもわからんぞ。Aの発音の違いなんて牛肉には通用しないんだから。
米国産を輸入してもいい。ただ、全頭検査を義務付けてタグをつけさせるだけのことを出来ないヘタレな政府ってば。特定アジアだけに強面でもしょうがないんだけどな。

番外編

裁判は結審して、被告側全面勝訴に終わった。missionQも発動・・・結局どうなったんだか。その後、予想通り柳の下のネコ泥鰌のごとく書籍化の波が。つうか、出版社楽しすぎじゃないか?いや、タロウさんの構成力には読ませる力があるし、たしかにカワバッタのようにいきなり訴訟に持ち込む事例が増えているとしたら、あるいは小額訴訟詐欺のように突然裁判所から通知がきたら普通の人は慌てふためくに違いない。そういう事例への対処法を記した書籍を作るのならありだろう。番外編もきっちり読ましてくれるところがタロウさんの力なんだが、余りやるとネタ臭くなっちゃうじゃないですか。