オープンソーステクノロジ

あの楽器。
野尻抱介が描いた動画共有サービスを培地とするオープンソーステクノロジーの土台が形成されようとしている。ニコニコ技術部がボカロ曲innocenceの3DPVに描かれた楽器に触発されて開発を始めた「新しいインターフェースを持つ楽器」楽器の枠を飛び越していくかもしれない。人が触ることで何かが生まれだす。音から音楽へ。音色から彩色へ。そして点から線へ、線から面へ。ネットワークを奏でながら膨れ上がっていくムーブメントはなにかとてつもないものを生み出そうとしているのかもしれない。
ニコ動がボーカロイドをつかったDTMを加速度的に広げた。ボカロはDTMに新しい歌を与えた。オープンソースの音楽。競作。共演。それはPVを生み出し、3DCGのPVを触発した。次に新しい楽器が生まれようとしている。
なにか、とてもわくわくする。
誰かのものじゃない、みんなで共有していくテクノロジー。企業が莫大な金額で開発するものがあっさりできてしまうのかもしれない。新しい世界の道具がまたひとつ花開こうとしているのかもしれない。